あとは野となれ山となれ

たいせつなことは目には見えないんだよ・・・

2023-01-01から1年間の記事一覧

過疎の町の薄明り『向田理髪店』奥田英朗著

元は炭鉱で栄えたが、エネルギーが石油に代わるにつれて衰退し、やがて財政破綻した北海道の苫沢町という架空の町が舞台となっている。2022年に公開された映画では、同じ炭鉱の町ではあるが、九州が舞台になっているらしい。 主人公はこの町で理髪店を営む向…

「みんな飛び込んでます」作戦

今週は毎日何かしら予定が入っていて、今日はやっと何もない日だ。朝から早速しなければと思っていたアリーナ関係の調査をする。 と言うのも、この「豊橋公園内の新アリーナ建設」に反対する運動の中心メンバーの人たちは非常に真面目なので、住民投票条例制…

「自殺」という言葉を知らない国

ふれあい日本語教室の日。先週は大勢の参加者があって、お蔭で8か国語もの「こんにちは」という言葉をパネルに書くことができたのだけれど、今日の出席は半分ほどの6人だけだった。 私の受け持ちは、もう日本暮らしの長いペルーの女性2人。テキストも、他…

懐かしい顔ぶれ懐かしい歌

以前参加していたらんぷの会という学習会は、2019年に活動を終え、そのさよならコンサートを2020年の3月に企画していたのだけれど、思いがけないコロナウイルスの感染拡大で延期、延期を繰り返していた。 らんぷの会関連のエントリー: yonnbaba.hatenablog.…

コミュニケーションに必要なもの

今月は火曜日に日本語ボランティアのステップアップ講座を受けているので、昨日に続いて街へ。めったに出かけない私が、動くとなると意外にこんなことになる。さらに今日は、朝から主任児童委員さんと赤ちゃん訪問もあった。 日本語学習についての講座は、始…

2年ぶりの浜松

変形性股関節症の手術から5年の検診で、今日は浜松の聖隷病院に。予約は10時半だけれど、それより30分前には到着してレントゲン撮影を済ませなければならない。少し早めの電車に乗ったら、一つ早いバスに乗れてしまい、予約時刻より1時間ほど早く着いた。 y…

袖振り合うも・・・

今日は月に一度の地区の老人会の例会の日。久しぶりに、認知症予防の脳のトレーニングのゲームをした。 会の発足からまる8年。亡くなった方や施設入所で退会された方もいるし、家から集会所までの歩行が困難で、来られなくなった方もいる。変わらず参加して…

不思議な長野ワールド『よろづ春夏冬中』長野まゆみ著

タイトルは「よろずあきないちゅう」と読む。 全て十数ページの短い話が14編。幻想的な不思議の国に迷い込む。鳥肌が立ちそうな展開もあるのだけれど、なぜか読後はサラリとしている。 出版社のホームページより、担当編集者による紹介文: 希(ねが)いを叶…

賞金1億2000万円!コラッツ予想

シリーズ1も分からないながらも楽しく視聴した『笑わない数学』、10月からシーズン2が始まった。 2回目は「コラッツ予想」。初めて聞く。古来多くの数学者を悩ませ、下手に近づくと人生を狂わせると恐れられている超難問だそうだ。 「偶数なら2で割り奇…

8か国語でこんにちは

今日の日本語教室は、来月のインターナショナルフェスティバルに展示するパネル作りを全員で行った。 出来上がったパネル。今日参加した人のそれぞれの母国語で「こんにちは」を書いてもらった。バングラデシュ語・インドネシア語・ラオス語・ポルトガル語・…

頼もしい若い力

友人から嬉しいLINEがあった。 豊橋公園のすぐ隣に位置する豊橋市立豊城(ほうじょう)中学校では各学年 "調べ学習"というものがあって、今年の3年生のテーマが "豊橋公園に建設されるアリーナ"なのだそうだ。 市役所や商工会議所の人から「ここにアリーナ…

体育の日改めスポーツの日

今日10月10日は、かつて体育の日だった。1964年のこの日、東京オリンピックの開会式が行われ、それを記念して「体育の日」という国民の祝日となった。2000年からは移動祝日になり、2020年からは「スポーツの日」と呼び名が変わった。 59年前の東京オリンピッ…

ひとりサントリー不買運動

三連休、長男夫婦と次男と、ゴールデンウイーク以来の親子の再会。いつも通り、食べて飲んでしゃべった。世界ではまた新たな戦火が起きたりしている中、家族がみな元気でこうして会える状況に心から感謝する。 3時過ぎに長男夫婦を、そして今次男を見送って…

どこで誰に見られても・・・

豊橋市国際交流協会が主催するインターナショナルフェスティバルが、今年も11月12日に開催される。今日はその第二回の会議があって協会まで出かけた。めったに街まで出ない私が、珍しく今週は2度も協会に足を運ぶ。 今月は毎週火曜日に日本語ボランティアの…

パブリックコメントを投稿

「豊橋公園文化・運動・社会教育施設特別用途地区建築条例(仮称)の基本的な考え方について」という、専用フォームに最初の案件名を入れる時点で挫折してしまいそうな長いタイトルのパブコメ募集は、今日が締め切りだ。 先月の初めころこの募集を知って、こ…

へびがにょろにょろ・・・

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』以来いくつかの韓流ドラマを見たが、どうもなかなか役名や俳優さんの名前が覚えられない。 で、気が付いたのだけれど、どうやら私は拗音が弱点であるようだ。「キャリーパミュパミュ」さんが非常に言いにくい。以前よく「マンギ…

突然の秋

今日は突然の秋!昨日までは、暑いけれども発疹だらけの腕を出すわけにいかなくて仕方なく薄物の長袖を着ていたが、今日は長袖が当然の肌寒さ。極端な気候だ。 ベランダのよしずを片付けるべき時期になっているが、なんだか毛虫の毛が風に乗って舞い、よしず…

深まるばかりの罪と・・・

これが本当なら、さらに許せない。 なんという卑劣な犯罪か。 最近業界の人との飲みになるとジャニーズの話題にならざるを得ないわけだが、こないだ聞いてキツかったのは、喜多川擴氏がターゲットにする傾向が高かったのは、ひとり親など困窮家庭の子だった…

皮膚科受診でひと安心

月曜日になったので早速皮膚科を受診する。痒みのピークは越えたようだがまだ完全に消えた訳ではないし、その時に着ていた服はしっかりはたいた後に洗濯したけれど、もしかしたら毛虫の毛が残っていて、次に着た時に再び痒くならないとも限らない。受診して…

消えゆく古き時代『麹町二婆二娘孫一人』中沢けい著

東京は麹町に残る古い屋敷で暮らす、亥年生まれの女5人。お嬢様気質の抜けない牛島富子と娘の美智子、美智子の娘真由。そして富子が子供の頃から「ねえや」として付き添ってきたきくと、その娘の紀美だ。 皇太子御成婚の年の生まれだから名付けられたという…

油断大敵

ああ、やはりあのおぞましい姿を確認した時点で、勇気ある撤退をするべきだった・・・。 ちょっと前に草取りしたばかりだと思っていても、夏の草の勢いはスゴイ。あまりみっともない状態にしておくのも嫌だなと思い、今朝日陰になっている間だけ頑張ろうと思い…

思いがけない拾い物

テレビ東京の深夜ドラマで『亀も、青春は短い』というものがあった。秋ドラマのスタートにしては早い。タイトルからしてこれから売れそうなタレントさんを使った、若者層向けのものかとも思ったが、まあ面白くなければ見るのをやめて消去するだけだと思い、…

木陰でランチ

9月も終わろうという時期なので秋の雰囲気の服装にはしたが、しかし暑い。日本語教室の会場であるアイプラザまで、ゆっくりゆっくり歩いたが、それでも汗ばんでしまった。 先週教室を休んだペルー人のFさんが、沖縄に旅行に行ってきたそうで、みんなにお土…

見守り時間の変更

一週間ほど前に小学校から連絡があって、今日の児童の下校時刻に変更があった。当番に当たっている人たちにはすぐ連絡したが、なにしろ見守りをしているのは高齢者ばかりなので、ひょっとして勘違いがあってはいけないと思い、私自身も今日の当該時刻にアラ…

さすがに彼岸明け

陽ざしはとても強いけれど、それでも暑がりの私が薄物とはいえ長袖で過ごせている。ついこの間まで、ノースリーブのワンピースというひたすら涼しさを追及する装いでいた私が、である。 朝の天気予報では気象予報士の女性が、「朝はだいぶ気温が低いが、日中…

手前味噌ならぬよその味噌

先日長男から、「お盆に帰省できなかったから10月の連休に行きたいんだけど」と連絡があった。そして、味噌がなくなってしまっているから、また頼んでもらえないかという依頼もあった。 青森を離れて30年以上、私の友人がずっと年末にお米を送ってくれるのだ…

人々の小さな営み『ひとっこひとり』東直子著

すべて18ページのごく短いお話が12編。「小説推理」に2022年5月から2023年4月まで1年間掲載された作品のようだ。市民館の新刊書のコーナーで見つけた。 出版社の紹介文: 私たちが日常で交わす何気ない言葉、「大丈夫」「ごめん」「もういいよ」「なんで?…

胸痛む話

連日報道のかまびすしいジャニーズ問題。かなり早い段階で顔や名前を出して被害を話したカウアン岡本さんは、豊橋市の出身だという。まだファンや世間がこの事件をあまり認めたがらない時期だっただけに、かなりの誹謗中傷を受けたのではないかと思う。 その…

考える植物

星新一さんのショートショートに、高い知性を持った植物が出てくる作品があったと記憶しているし、モーツアルトを聞かせると植物の成長が良いとか、優しい言葉をかけているとよりきれいな花を咲かせるとかいう話も時々耳にすることだ。 私も我が家のポトスを…

寂しい魂『存在の美しい哀しみ』小池真理子著

タイトルに惹かれたが、自己陶酔型の物語だったら・・・という一抹の不安がよぎる。しかし、小池真理子さんの作品では今までそうしたものに出合ったことはないので、信じてみることにした。 プラハ芸術大学の音楽学部チェロ科の修士課程まで終えて、今もプラハ…